海外生活 Life in the Netherlands: 【オランダ語】オランダ語の資格の種類とレベル・学習時間について

2022年9月20日火曜日

【オランダ語】オランダ語の資格の種類とレベル・学習時間について

オランダ語の資格については、既にオランダに滞在している人向けと、まだ外国に滞在している人向けにと異なる試験があります。現段階で、オランダ語のレベルをはかれる試験は3種類あります。




オランダ語のレベルは6段階

レベルA(初級者)

※Inburgeringsexam受験レベル

レベルA1:超初級
オランダ語の勉強を始めたばかりの超初級レベル。具体的なニーズを満たすための身近な日常表現や基本的なフレーズを理解し、使用することができる。他人に自己紹介ができ、住んでいる場所や知り合い、持っているものなど個人的な情報について質問したり答えたりすることができる。相手がゆっくりとはっきりと話し、手助けをしてくれれば簡単な応答ができる。

レベルA2 - 1F:初級
初級レベル。ごく基本的な個人的情報や身近な事柄(家族、買い物、近所、地理、仕事など)に関する文章や頻出する表現を理解することができる。身近で簡単な日常的な範囲なら、簡単で直接的なコミュニケーションができる。自分自身の背景や身の回りの状況、様々なニーズに関する問題を簡単な言葉で説明することができる。


レベルB(中級者)

※NT2受験レベル

レベルB1~2F:中級
仕事、学校、娯楽で日常的に出会うような身近な話題や事柄について、標準的な話し方であれば要点を理解することができる。その言語が話されている地域を旅行しているときに起こりそうな、たいていの状況に対処できる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、簡単な文章を作成することができる。経験や出来事、夢、希望、願望について説明することができ、意見や計画について簡単に理由を述べたり説明したりすることができる。

レベルB2~3F:中級上
自分の専門分野の技術的な議論も含めて、具体的、抽象的な話題を問わず、複雑な文の主要な内容を理解できる。流暢で自然な応答ができるため、ネイティブスピーカーとの通常のやり取りが無理なくできる。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作成することができる。話題になっている問題などについては、様々な選択肢について長所と短所を説明しながら自分の意見を述べることができる。


レベルC(上級者)


レベルC1〜4F:上級
幅広い分野の要求の高い、かなり長い文章を理解することができ、暗黙の意味を理解することができる。自分の言いたいことについて、単語や表現を探したりすることなく、流暢にかつ自然に表現することができる。社会的、学問的、職業的な目的のために、柔軟かつ効果的な言葉遣いができる。複雑な話題について、しっかりとした構成の詳細な文を作ることができる。その際、文を構成する字句や接続表現、結束表現の用法を理解していることがうかがえる。

レベルC2: 熟練者(ネイティブに近いレベル)
聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを簡単に理解することができる。様々な話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、議論を組み立て、首尾一貫して報告することができる。非常に複雑な状況でも細かい意味の違いや区別をしながら、自発的に流暢かつ正確に自己表現することができる。


オランダ語の試験の種類と内容について

Staatsexamen NT2
NT2(オランダ語国家試験)。NT2の正式な名前はNederlands als tweede taal(第二言語としてのオランダ語)であり、オランダ語の唯一の国家試験です。NT2の試験は、NT2-1とNT2-2の2つに分かれており、NT2-1はB1レベルと言われています。そして、NT2-2はB2レベルであり、オランダで仕事としてつかえる言語力があるとみなされます。

CNaVT
CNaVT(オランダ語公式検定試験)は、年に1度開催され日本でも受けることが可能です。CNaVTの正式な名前は、Certificate Nederlands als Vreemde Taalです。

Inburgeringsexamen
EU圏外からオランダへの移住者は、Inburgeringsexam(市民化テスト/市民統合試験)が義務付けされました。この試験はオランダの国籍を取得したい方には必修です。

これら3つの試験の種類と内容の詳細については、以前「【オランダ語】オランダ語の試験てどんなのがあるの?試験の種類と内容を紹介します」で紹介しているので、そちらを読んでみて下さい。



オランダ語能力レベルについて

NT2とCNaVTは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)で指定されたレベルに合わせて指導されます。CEFRとは(Common European Framework of Reference for Languages:Learning, teaching, assessment)の略で欧州をはじめとする世界の各言語で利用されています。簡単に言うと、外国語の学習者や、先生・教授等が学習レベルを評価するときのガイドライン・指針のようなものです。


各レベルの必要学習時間

初級・中級・上級と、異なるレベルの上達度を達成するために必要な学習時間は、学習者の元々の母国語がどの言語かにより異なります。例えば、ドイツ語やフランス語話者の人がオランダ語を勉強する場合と、日本語話者の人がオランダ語を勉強する場合では大きく異なります。ただ目安として、各レベルまでに上達する学習時間の一般的な目安は以下の通りです。

A1レベル:60~100時間
A2レベル: 180-200時間
B1レベル:350~400時間
B2レベル:500~650時間
C1レベル:700-900時間
C2レベル:1.000~1.200時間


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