去年ですが、オランダで息子が水疱瘡になりました。その際に、日本とは異なる対応で驚いた経験があります。そのため、今回はオランダで子供が水疱瘡になったらどうするのか、対応の仕方と、実際に息子が水疱瘡になった際にドクターにおすすめされたクリーム等を紹介します。
まず、オランダ語で水疱瘡はWaterpokkenと言います。オランダ人の95%は生後7歳までに水疱瘡にかかるそうです。
息子は、はじめ首の後ろに少し湿疹が出ていたのを見つけ、虫に刺されたのかな？と思っていました。すると、その翌日に顔や首の周りに複数の湿疹がたくさん出始め、「これ、多分水疱瘡だ！」と思いすぐにハウスドクターに予約を入れ見てもらいました。結果、水疱瘡なので10日ぐらいで自然に治ると言われました。
その際に、ドクターから熱が出た場合はオランダの定番パラセタモールを与えてよい。ただし、水疱瘡の場合はibuprofen(イブプロフェン)は重い皮膚障害を起こす可能性があるので与えないように言われました。あと、水疱瘡の薬に含まれるmentholgel(メントールジェル)は2歳未満の子供には使わないようにとのことでした。
あまりにたくさんの湿疹で、痒そうだし、後に残らないか心配していたら、ドクターがいくつか処方箋なしで薬局で買えるクリームをおすすめしてくれたので、それを毎日使っていました。
1. LA ROCHE-POSAY CICAPLAST BALSEM B5
鎮静、ヒーリング効果があるクリームで、水疱瘡の他にも擦り傷、切り傷、やけどに、おむつかぶれ、虫刺されにも使えます。使用年齢は、3ヶ月から可能。べたつかない濃厚なクリームです。
2. Donttellmum Waterpokken Behandeling 50 ML
これは、水疱瘡の痒みを和らげ、傷跡が残るのを防いでくれる効果があります。先端に柔らかなブラシがついています。100％植物性ワセリン、透明酸化亜鉛、コロイド状オートミールが配合されています。生後6ヶ月の乳幼児から使用可能。
また、息子がかゆくて無意識にかくこともあるので、爪を短く切ったり、直接肌をかけないように棉素材の長袖長ズボンをはかせたり、息子は首周りにも湿疹がすごかったので襟付きのシャツを着せるなどもしていました。
息子は、水疱瘡の症状が現れはじめて3日目には、耳の中、
水疱瘡が出て6日目ぐらいから、湿疹の数は落ち着いてきたけれど、痒みが強いのかすごく痒そうで、それにより機嫌も悪くぐずりモード。なかなか大変でしたが、湿疹が落ち着き、いくつかはかさぶたになり始めていたので安心し始めました。
ちなみに、ハウスドクターに水疱瘡だけど外出や学校を休ませるなど気を付けることはあるか聞くと「え？どうして休むの？熱がないなら、普通に学校に行っていいわよ」と言われ、「え？行っていいの？」と驚きました。日本だと、かさぶた状態になるまでは感染するから外出をさけ、学校は休んで、室内で静かに過ごすことが大切だと言われていることを伝えると「え？そうなの？でも、子供は水疱瘡になると二度とならないんだし、オランダでは逆にうつしてという親御さんもいると思うわよ」と言われました。そういえば、息子がデイケアでよく一緒に遊んでいる子が数週間前に顔にたくさん湿疹とかさぶたをつくっていたのを思い出し、多分水疱瘡だったのを息子がもらってきたんだろうなと納得。
念のため、学校側にも電話で確認したところ「熱がないなら水疱瘡でも学校に来て問題ないわよ。会えるのを楽しみにしているわ」と、むしろ学校に来てね状態でした。
朝、学校に連れて行くと、顔に湿疹がたくさんある息子を見て、クラスの親御さんに「息子君、水疱瘡？家の子にもうつしてちょうだい。」「〇〇、今日彼と一緒に遊んだらどう？水疱瘡もらっておいで」という感じの対応や意見で、日本とオランダの文化というか考え方の違いを感じました。
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