海外生活 Life in the Netherlands: オランダで初めてホームドクターに行ってきた☆

2017年6月5日月曜日

オランダで初めてホームドクターに行ってきた☆

日本なら、風邪をひいたときや調子が悪いと感じたら、内科、外科、皮膚科など目的に応じて、直接専門の病院に行きみてもらえます。しかし、オランダではそうはいきません。

オランダでは、ホームドクター制度のため風邪でも、怪我でも、どんな症状でもまずは自分が登録したホームドクターの診察を受けることになります。その後、専門医や大病院での診療が必要な場合は、ホームドクターが紹介状を出してくれるシステムになっています。

ありがたいことに、オランダに来てから風邪もひかず元気に過ごしていたので、ホームドクターを登録したけれど実は一度も利用したことがありませんでした。

でも、これでホームドクターに行くのは2度目です。1度目については、以前の「オランダで子宮がん検診に行く」の記事でも書きましたが、アシスタントの人が全て検査まで対応してくれたので、ホームドクターに会うことはありませんでした。そのため、自分のホームドクターがどんな人なのか、どんな顔の人かも知りませんでした。

そんな私も、初めてホームドクターに行ってきました!

なぜかというと、ここ数ヶ月の間で、以前からあったホクロが急に大きくなり、目立つようになったので心配になり見てもらうことにしました。自分では判断できないので、早めにホームドクターに見てもらい悪性なのか、良性なのかを知りたいと思ったからでした。


ホームドクターの初診について

当日私は、予約時間の5分前に着き、受付で名前を伝え、待合室でしばらく待ちました。オランダでは、ハウスドクターの診察は予約制のため、時間で区切られていることが多いです。そのため予約時間に遅れると、キャンセル又は別日時に再度取りなおさなければいけなかったり、かなりの時間待たなければいけなくなります。だからこそ、予約の5~10分前には到着しておくことをおすすめします。

ハウスドクターの待合室は、明るく光が入り、椅子やソファーも多くリラックスした雰囲気でした。また、雑誌や書籍もたくさん置かれていて、自由に読むことができます。

しばらく待っていると、自分の名前を呼ばれたので診察室に入りました。お互いはじめてだったので、まずは、しっかり目を見て握手しお互いに挨拶をしました。


診察室は、病院の一室というよりも、ホームドクターのオフィスのような感じで、机の周りや壁には、家族や可愛らしいお子さんの写真がたくさん飾ってあったり、どこかに旅行に行った際の写真などが飾られていました。その他には、医療の本があったり、診察用のベッドがありました。

今回は、初診だったので簡単に今までの病歴について質問されました。例えば、病気を持っているか、手術をしたことがあるか、アレルギーはあるか、薬を服用しているか、またはしていたか等です。私は、健康体で手術も病気もしたことがないので、それを伝えました。そのあと、今回ここに来た理由を伝え診察をしてもらいました。

<ホームドクターの予約方法と初診の流れ>
・登録しているホームドクターに電話をかけ予約を取る
・指定の日時に5分前には到着するように行く
・受付でアシスタントに予約日時と名前を伝える
・待合室で待つ
・名前を呼ばれたら診察室に入る
・今までの病歴・アレルギー等について質問
・本日の診察


日本とオランダの違い

オランダのホームドクターを利用して、日本とオランダの違いを感じとても興味深かったことが2つありました。

1つ目は服装や雰囲気です。オランダのホームドクターは、とてもカジュアル!日本のように、白衣を着ているわけでもなく、制服があるわけでもないので、みんな私服です。ちなみに今日のアシスタントの女性は、ヒョウ柄の服を着ていました(笑)とても似合ってましたよ(^^)

そして、担当のホームドクターは、セーターにジーンズというカジュアルさ。でも、この方が病院にきたという緊張感もあまりなく、リラックスできていいな~と感じました。そして、日本のように椅子がズラーと並んでいたり、病院独特の雰囲気もなく、施設内は光が差し込み、カラフルなソファーや雑貨が飾られていて、雰囲気も明るく開放的でした。

そして、2つ目は「自分で選択する」ということです。今回心配していたホクロを、顕微鏡のようなもので見て「心配しなくても大丈夫だよ。悪性じゃないし問題ないよ。」と言ってくれ、その言葉をきいてホッと安心しました。

その後に、「オランダの医療システムや保険について知ってる?」と聞かれた後、丁寧にオランダの医療システムや、保険のシステムについて説明してくれました。その話の後で「で、オランダのシステムと保険については以上だけど、君のホクロは問題ないけれどどうしたい?」と聞かれました。「そのまま置いておいても大丈夫だよ、でも、専門の医者に診てもらいたいなら紹介するよ、どちらがいい?」と。

私は、念のため専門の皮膚科の医者に検査をしてもらいたいと伝えると、「うん、じゃそうしよう!」と私の意志を選択し、病院を紹介してくれました。

また、病院を選ぶ際も、Eindhoven(アイントホーフェン)にある候補の病院を3つあげて「どの病院にする?」と聞かれました。このように、医者はいくつかの候補を提示し、どうしたいかは「自分で選択する」というのがオランダらしいと感じた点です。


病院にはWaiting Listがある

私は、紹介してくれた3つの病院の中から、大きい病院であるCatharina Ziekenhuis(カタリーナ病院)でお願いしました。でも、びっくりしたのが、その場でwaiting listを確認してくれたのですが、なんと次回予約が取れるのは3か月後とのこと!

「え?3か月?長すぎる!」というと、「皮膚の専門医は、waiting listが長いんだよ」と言われ、そんなに待ちたくなかったので、他の2つの病院の中から「じゃあ、maxima medisch centrumにする」と選択すると、「じゃあ、そこへの紹介状を渡すね」と言って「Patientbericht」を書いて渡してくれました。

このように、病院や専門医により長く待たなければいけない時があります。そのため、紹介状を書いてもらう前に、その場で病院のWaiting Listがどのぐらいなのかを確認してから、紹介状を書いてもらうことをおすすめします。


病院への予約方法について

次に、帰宅してからすぐに病院に電話をかけ予約を取りました。
手順は、下記のとおりです。

<病院への予約方法>
1.指定の病院に予約を入れる
2.Patientberichtに記載されている番号を伝える
3.向こうが指定する複数の予約日時から選ぶ
4.予約完了

Patientberichtに記載の番号を、病院側に伝えるだけで病院側は個人データ、ホームドクターが診察の際に書いた受診記録を確認できます。そのため、わざわざ自分の個人情報や、症状、電話を掛けた目的を再度伝える必要がありません。これは、効率よく本当に便利だと感じた点です。病院での様子は、ちょっと長くなったので、また後日紹介します。

ちなみに、今回私が利用したEindhoven(アイントホーフェン)にある病院は、こちらです。TU大学(アイントホーフェン工科大学)のすぐ近くの場所にあります。

<病院情報>
病院名:maxima medisch centrum
住所:Dominee Theodor Fliednerstraat 1, 5631 BM Eindhoven
Web:https://www.mmc.nl/


ホームドクターを利用して良かったこと

今回、初めてオランダのホームドクターを利用して良かったと感じたのは、以下の5点です。

①待ち時間がない
全て事前予約制のため、予約時間になると名前を呼ばれるため待ち時間がなく効率がいい

②雰囲気が明るい
病院や医療機関は、独特の雰囲気で緊張する方もいると思います。でも、オランダのホームドクターは雰囲気も明るく、またアシスタントや医者もカジュアルな服装でリラックスしています

③フレンドリー
アシスタントの方も、医者もみんなフレンドリーだったので話しやすかった

④病院へのシステムが効率的
紹介状に記載の番号を伝えるのみで、専門医・病院への予約が完了できる

⑤毎回お金を払わなくてよい
オランダで保険に加入している人は、ホームドクター受診後や薬局で会計がいりません。診察が終わったら、そのまま帰宅します。請求書は、ホームドクター側から保険会社に送られるシステムです。

今回、はじめて会ったホームドクターでしたが、オランダで病院にかかる際のことや、ホクロを取りたいときの費用などもちゃんと説明してくれたので、「あ~、いいドクターを選んだな」と安心しました。


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