昔から、「言葉」に魅力を感じ言葉からくる認識や文化、歴史に興味がありよく本を読んでいました。
今日は、面白い本を見つけたので紹介したいと思います。
「世界の名言集・諺」という本です。
本当は、お休みの日に読みきろう!!と思っていたのですが、広辞苑並みに厚く、重い・・ 内容量たっぷりだったのと、遊びすぎたために(>_<)読み終わらず、昨日やっとこさ、読み終わりました☆ 私個人としては、世界の諺がかなり面白かったです。
イギリス、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、朝鮮、中国、韓国、ロシア、マレーシア、シンガポール、タイ、カンボジア、フィリピン、北欧、アラブ・・・様々な国の諺があり、諺にもそれぞれのお国柄が出ていて読んでいるだけで、その国の考え方や文化の違いを感じることができ興味深かったです。
「ある国の国民性を知るには、その国の諺を知るのが早道」
とはよく言ったもので、本当にその通りだと思います。日本の諺と同じものが世界中にあり、意味は同じでも、対象を捉える角度や受け止め方がそれぞれ異なるばかりでなく、表現の言い回しも多種多様なんです!!
例えば、日本で有名な「棚からぼたもち」は、フランスでは「雲雀がこんがり焼けて、口の中へ落ちてくるのを待つ」
また、「馬の耳に念仏」は、フランスでは「 ロバにシャンソンを歌ってみろ、屁をひっかけるだろう」というように、同じ意味でも例え方に国らしさが現れていたり、その国が歩んで来た歴史や背景が、よくわかる諺も多々ありました。
「急ぐ者も、慌てぬ者も、みんな一緒の渡し船」
これはアラブの諺で、ナイルの渡し船は時間に縛られず、大河の流れそのもののように、人を待つ。急用だからとか、先に来て待ちくたびれたとか言っても始まらない。最後の一人まで乗れるだけ乗せてから、舟は岸を離れる。だから、慌てて来てもムダ、遅れて来ても大丈夫、あくせくイライラしても仕方がないという意味らしい。
日本にはない、ゆったりとした時間が流れている国・・でも、やっぱり私は日本の環境に慣れてしまっているので、時間にはあくせくしてしまう(*´Д`)=з
そして、もうひとつアラブの諺で
「隠す事のできないもの、山とラクダの人と、恋」
アラブ女性は頭から黒いベールを被り、砂漠の娘は愛する人がいても手を握る事おろか、口を聞くことさえない。
黙々と働き、好きな男の人も遠くから時折振り返るぐらい。それでも、互いに見交わす目と目の輝きや膨らむ熱い思いはやがて、部落の長老の知るところとなる。
言葉は国の背景と連結してると思い、興味深い本でした。