早いもので、もう2025年!昨年度末に、今年挑戦してみたいことや、やりたいことをいくつか書き出しました。
その1つであった2025年には転職活動をしよう!という目標。今の自分のキャリアの仕事は好きだし経験もありますが、正直少し飽きてきてしまっている自分がいて、今までに経験したことがない新たな職種の仕事に挑戦してみたいという気持ちがフツフツとここ数年ありました。
そのため、会社に気持ちを伝えたところ、新しい職種にも挑戦しつつ、これからもキャリアの継続ができるように会社での勤務形態を変えて働き続けられるようにして頂けました。新しい未経験の職種に挑戦はしたいけど、これまでのキャリアを捨てるのはもったいない気持ちもあったので「マルチジョブ」として働くことに決めました。
⇒マルチジョブとは、一言でいえば「複数の仕事を持つこと」。 今までの副業とは異なり、本業と副業という区別を設けず、複数の仕事に同等の重要性を持って取り組むことが特徴。 それぞれ異なるスキルや経験を活かすことで、個人のキャリアアップや自己実現にもつながる魅力的な働き方。
そして2025年、年明けと共に1月にLinkedInや気になる会社のHPを見ていく中で、いくつか気になった求人に応募をしました。応募後1週間は何も連絡がなかったのですが、その翌週に2社から連絡が入り電話と直接対面での面接を行いました。そして、面接後にオランダ現地企業からオファーをもらえました!
今回は、異業種また未経験の職種への転職だったので時間がかかるかと覚悟していたのですが、転職活動3週間ほどという、1月末にオファーを頂けるスピードでびっくりしました。
その後、契約書を交わしたり、入社準備や手続きを進め、1度研修にも参加し、2月から新しい職場での勤務が開始しました。
今回の私の転職活動結果はコチラ
・応募:5社
・面接:2社
・オファー:1社
私が今回未経験職種に応募する際にしたことは、オランダ語でCVとカバ―レターを作成し提出。面接に向けて、事前の十分な準備を行い何度も口に出して練習しました。また、未経験であるが、これまでの経験を活かしこの職種にいかに貢献できる人材であるのかもしっかり伝えました。それでも、面接ではなぜこれまでのキャリアの業界や職種ではなく、今回応募した仕事をしようと決めたのかはどこの面接でも聞かれましたが、しっかり返答を用意しておいたので焦らずに答えることができました。
これから、オランダで仕事を探される予定の方に、私自身の経験や、オランダで仕事を探すうえで大事な事なども紹介しています。私はオランダ現地企業で2回転職しており、現在働いている企業は2社目になります。そんな私がオランダで仕事を見つけるために、個人的に大事だとおもう3つについて「【海外就職】オランダで仕事を得る上で大切な事」で紹介しているので、こちらも読んでみて下さい。
オランダの人材紹介会社
ここオランダにも、日本と同じようにRecruitment Agencies(人材紹介会社)が数多くあります。各人材会社により得意の業界があったり、転職者やスキル高向けだったり、外国人向けの求人や英語可能求人をそろえていたりします。そのため自分自身のスキルや経験、また希望職種にあった人材会社を探すことも大事です。
オランダの給料と給与明細
オランダで新しい仕事を始めると、給料の計算方法や給料明細の見方になれるまで大変だと思います。給与がどのように課税されるのか、どの程度の給与がもらえるのか、役立つ一般的な情報をいくつか紹介しています。詳しく知りたい方は以前の「【海外就職】オランダの給料と給与明細について」を読んでみて下さい。
オランダの雇用契約
オランダで仕事のオファーを得た後、会社から労働契約書(arbeidsovereenkomst)が提示されます。初めてのオランダでの仕事の場合は、オファーをもらい契約書にサインする前に、オランダの労働契約チェックリストを使用したり、内容をしっかりと確認の上に署名するのが安全だと思います。
オランダの雇用契約の種類
オランダの従業員には様々な雇用契約があり、臨時契約と無期労働契約が最も一般的です。
雇用契約の種類は、下記4種類。
ゼロ時間契約(nul uren contract)
ゼロ時間契約は、労働時間を固定されないので、本業を別に持っていたり、大学院で勉強している学生や、子育て中で少ししか勤務できない人などがこの雇用を選んでいる人が多い印象です。柔軟な勤務形態が可能であり、ゼロ時間契約の従業員には、病気休暇や休日手当など通常の契約の従業員と同様の権利があります。しかし、この種類の労働契約では安定した収入が保証されないため、従業員が弱い立場に置かれる可能性があります。
臨時労働契約(tijdelijk contract)
臨時労働契約は、6ヶ月や1年など特定の期間を契約期間とし、終了日があらかじめ定められています。期間満了時に終了させる場合、解雇手続きは必要ありません。
無期労働契約(vast contract)
無期労働契約は、期間の定めのない契約で終了日はありません。このタイプの契約がオランダでは一般的で、従業員が辞職した場合(オランダ国内または海外で再就職した場合など)、または雇用主が契約終了の理由を見つけた場合(厳格な法的ガイドラインに従わなければならない)にのみ終了することができます。
人材紹介会社との契約(uitzendcontract)
人材紹介会社との契約は、あまり一般的ではない労働契約の形態です。人材斡旋業者と契約を結ぶことで、あなたは第三者のために働くことになりますが、人材斡旋業者はあなたの法的雇用主であり、給与の提供者でもあります。手数料も発生するので、オランダではあまり多くない労働契約の種類です。
オランダの労働時間
フルタイム労働(voltijd)
オランダの標準労働時間は週38時間です。オランダのフルタイム(voltijd)の労働時間数は週36~40時間、または1日7~8時間、週5日です。標準的な週38時間労働ではなく、週40時間労働の企業もあり、その場合、従業員は労働時間が長いほど多くの給与を受け取ります。
また、雇用主が週労働時間の延長を補償する方法として、年次休暇を増やすこともあります(12日程度追加されることもある)。また、オランダでは昼休みは通常30分で無給です。
パートタイム労働(deeltijd)
週の労働時間が36時間未満であっても12時間以上であれば、パートタイム労働(deeltijd)とみなされます。オランダでは女性の約74%がパートタイムで働いています。この勤務のメリットは、仕事のストレスレベルが下がる、家族や子供と過ごす時間が増えるなどがありますが、デメリットとしては経済的自立度が下がる、キャリア形成が遅れるなどがあります。
オランダの残業
日本とは異なり、オランダの企業ではあまり長時間残業はありません。たまに、他の国との会議のため時差の関係で残業などがあったりしますが、それほど多くありません。
この時間外労働に対する補償を受けられるかどうかは、ご自身が交わした労働契約の条件によって異なります。会社によっては、給与でカバーされるところもあれば、残業時間数に対して給与の代わりの時間を提供するところもあります。私の会社は後半のタイプで、例えば私が週3時間残業した時は、その3時間分を翌週使い午後2時に仕事を終えて家族との時間に使ったりしています。
オランダでの休暇取得
通常のバカンス、病気休暇、妊娠・出産・育児休暇の期間など、オランダでの休暇取得について紹介します。
・バカンス
・病気休暇(ziekteverlof)
・出産休暇(zwangerschapsverlof)
・配偶者出産休暇(vaderschapsverlof、kraamverlof、partnerverlof)
・育児休暇(Ouderschapsverlof)
・介護休暇(zorgverlof)
オランダの正社員は法律上、年間最低20日(4週間)の有給休暇を取得する権利があり、これは週の労働時間数の4倍で計算されます。パートタイム従業員も、週労働時間数の4倍の権利があり、例えば週25時間勤務の場合、100時間の年次有給休暇を取得できます。
多くの会社では最低日数以上の年次有給休暇を与えていて、24日や32日の年次有給休暇を与えるところも少なくありません。私の会社もこのタイプです。この日数は労働契約書に記載されていて、通常、労働組合との協定、従業員獲得のためのインセンティブ、または労働時間の延長を追加休暇でまかなう制度に基づいています。例えば、旦那の場合はもし残業をしたら、残業した時間数分を休暇扱いにし仕事を2時とか早めに終えて家族との時間に使ってくれたりしています。
あと、多くの会社は、まだ使っていない休暇日数を翌年に繰り越すことを認めていますが、これは会社により異なるのでご自身の会社に確認する方がいいと思います。